関節が危ない
わんちゃんの関節炎が、最近目立ってきているのをご存知ですか?
関節炎 と聞くと、つい、年寄り犬の病気 と考えがちですが、じつは、年齢・体重・種類を問わずどんなワンちゃんにも起こる病気なのです。
特に最近は飼育されている住宅環境から、以前に比べ、多くのわんちゃんがその危険性にさらされているといえます。
関節炎は 関節が不安定になり、通常よりも大きな負荷がかかった時に罹りやすくなります。
よく知られているのは、肥満や運動のしすぎによる過剰負担ですが、 最近の特徴としては フローリングの床で滑る という原因もあげられます。
掃除や清潔の面からも室内ではフローリングで生活しているわんちゃんは多いようです。
しかし、つるつるの床面はわんちゃんにとっては、危険と隣あわせです。
特に ソファなどから飛び降りたりする場合には、非常にすべりやすく、関節を傷める確率は激増します。
フローリング床で飼育される場合は、わんちゃんがなるべく滑らないよう、敷物などの用意や飛び降りる癖をつけさせない など気をつけていただくほか、肉球の間に生える毛をマメにカットしてあげるなど、普段の生活から予防をこころがげてください。
また、簡単な自己診断としては次のようなチェック項目があります。
・正しい形のおすわりができているか
・動作が鈍くなってきてはいないか
・手足を動かすと音がしないか
・手足を触られるのを嫌がったり、痛がらないか
・歩行時に腰を大きく振ったり、手足を引きずったりしていないか
・階段などの上り下りを嫌がらないか
・歩くのを嫌がらないか
などです。
長生きになったわんちゃんが寝たきりになれば 飼い主であるあなたの生活にも大きく負担がかかります。
できる限りの予防をし、早期発見・治療に努めてください。
最近では関節炎の痛みをとめるお薬も、予防のためのサプリメントも何種類もあります。
上手く付き合って楽しく明るい人生をご一緒にお過ごしください。
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